18.山口庭園・資料館 | QR Translator



18.山口庭園・資料館


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【山口郷土資料館と山口育成奨学会】
山口育英奨学会の事業の一つとして、郷土資料館の一般公開を行っています。資料館には四つのテーマ館があります。

1.雪国くらし館(ゆきぐにくらしかん)
冬の雪国の暮らしに関連した用具と稲作に使われた古い農業用具を展示しています。

2.和紙館(わしかん)
この地で古くから産業として作られていた小国和紙と、山口家が指導して作られた改良小国和紙、また、和紙を作るための道具を展示しています。

3.敬山閣(けいざんかく)
山口家が関係した産業と、明治期の小国地域の暮らしぶりなどを、映像とパネルで紹介しています。

4.漆器館(しっきかん)
山口家で明治期に使用されたお膳やお椀、嫁入り衣装や駕籠(かご・人を乗せて人力で運ぶ乗り物)などを展示しています。


山口育英奨学会は、才能を持ちながら経済的理由で学校にいけない若者に学資を貸与して、優秀な人材を育成することを目的として、1959年に山口家により設立されました。
山口家は、戦国時代には上杉謙信の郷士(武士)でしたが、1598年にこの地に移住し、土地を開墾し、農業に従事しました。この小国地区は江戸時代後期には羽前上山藩の領地となり、山口家はその大庄屋格
(最上位の役人)となりました。

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(山口権三郎)

明治時代の当主、山口権三郎は、日本の近代化を進めるために、石油・鉄道・銀行・発電などの様々な事業の設立に携わりました。さらに小学校や専門技術を学ぶための学校を設立するなど、若者の教育や技術の習得のためにも力を注ぎ、この意思が代々引き継がれてきました。
大正時代の山口達太郎(山口権三郎の長男)は、資金を寄付して奨学基金を設立し、その運営を新潟県に委ねましたが、第二次世界大戦後の経済変動のため活動は中断されていました。これを残念に思った山口誠太郎(山口達太郎の長男)は、奨学金事業の復活について準備を進めていましたが、実現を見ずに逝去しました。その遺志を継いだ長男の山口順太郎は、1959年に私財を投じて財団法人山口育英奨学会を設立し、奨学金事業を再開させました。
その後の法律の改正に伴い、2012年に公益財団法人として公益事業をさらに拡大して運営しています。


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【庭園】
敷地には京風の回遊式庭園があり、もみじの葉が色づく10~11月ごろになると、自然の地形を生かした庭園はより一層美しく輝きます。

〈開館時間と閉館日〉
9時から16時
*毎週月曜日休館(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)
*冬期間(11月~4月頃)休館(詳しくはお問い合わせください)

*入館無料

公益財団法人山口育英奨学会ホームページ

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