22.中山隧道
日本一長い「手掘り」トンネル!
昭和8年(1933年)から24年(1949年)まで16年間もかけて住民が人力だけで掘った、全長877mの日本一長い手掘りの隧道(トンネル)です。
この隧道は、山古志地区で最も山深い小松倉集落にあります。まわりを山に囲まれたこの地域の人々は、どこへ行くにも峠を越える必要があったといいます。特に積雪が4mを超える冬場の峠越えは命がけだったそうです。
そこで、地域の人たちが協力して、機械などを使わずに、「ツルハシ」と呼ばれる硬い土を掘り起こす農業用の道具やシャベルなどを使ってトンネルを掘ることにしたのです。
工事には地域の人たちが交替で働き、資金のほとんどは地域の人たちの寄付や土地などの売却代金で調達しました。
平成10年(1998年)に新しく中山トンネルが開通し、中山隧道はその役目を終えました。しかし、住民の希望によって保存されることになり、今もその内部を見学できます。
保存された中山隧道は平成27年(2015年)まで通り抜けることができましたが、一部崩落の危険性が発生したため、現在は山古志地域の入り口から70mだけ見学することができます。
現在でも、掘削当時のツルハシやノミの跡が残り、先人たちの偉大なエネルギーと苦闘の歴史を伝えてくれる貴重な土木遺産です。
平成18年(2006年)には土木学会選奨土木遺産に選ばれました。
■中山隧道について
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昭和8年(1933年)から24年(1949年)まで16年間もかけて住民が人力だけで掘った、全長877mの日本一長い手掘りの隧道(トンネル)です。
この隧道は、山古志地区で最も山深い小松倉集落にあります。まわりを山に囲まれたこの地域の人々は、どこへ行くにも峠を越える必要があったといいます。特に積雪が4mを超える冬場の峠越えは命がけだったそうです。
そこで、地域の人たちが協力して、機械などを使わずに、「ツルハシ」と呼ばれる硬い土を掘り起こす農業用の道具やシャベルなどを使ってトンネルを掘ることにしたのです。
工事には地域の人たちが交替で働き、資金のほとんどは地域の人たちの寄付や土地などの売却代金で調達しました。
平成10年(1998年)に新しく中山トンネルが開通し、中山隧道はその役目を終えました。しかし、住民の希望によって保存されることになり、今もその内部を見学できます。
保存された中山隧道は平成27年(2015年)まで通り抜けることができましたが、一部崩落の危険性が発生したため、現在は山古志地域の入り口から70mだけ見学することができます。
現在でも、掘削当時のツルハシやノミの跡が残り、先人たちの偉大なエネルギーと苦闘の歴史を伝えてくれる貴重な土木遺産です。
平成18年(2006年)には土木学会選奨土木遺産に選ばれました。
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