8.トキと自然の学習館「トキみ~て」 | QR Translator



8.トキと自然の学習館「トキみ~て」


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トキと自然の学習館「トキみ~て」

 江戸時代まで、トキは私たちの身近に生活している鳥でした。明治時代になると狩猟などで少なくなり、平成15年(2003)10月には飼育中の日本産最後のトキ「キン」が死亡してしまいました。しかし、平成11年(1999)に中国から1つがいのトキが贈られたのを契機に佐渡トキ保護センターで人工繁殖に取り組み、平成20年9月には27年ぶりに佐渡の空へトキが放鳥されました。同時に国は、鳥インフルエンザなどの感染症でトキが絶滅しないように、佐渡以外の地域で分散して飼育する方針を決めました。
 長岡市は、この国の方針に呼応して佐渡におけるトキの野生復帰事業を支援するため、寺泊・赤泊航路で結ばれ、また佐渡に似た穏やかな気候の寺泊夏戸でトキの分散飼育を行うことにしました。環境省や新潟県、佐渡市の協力のもと、平成23年(2011)4月にトキ分散飼育センターを開設し、同年10月から飼育を開始しました。
 この学習館は、トキの分散飼育が始まったことを契機に、トキの生態や、トキを象徴として地域の自然や環境について学ぶ環境学習の場として、平成24年(2012)3月に開館しました。
 トキを通して地域の自然と環境について関心をもっていただければ幸いです。

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観覧棟

観覧棟では大きなガラス窓からトキを間近に見ることができます。2021年2月現在、全部で5羽のオスのトキを見ることができ、それぞれに「しなの・のずみ・けやき・ひかり・ほたる」と名前がついています。
また、1日に3回(9時、13時、15時)、飼育員が餌やりを行います。このタイミングを狙っていくと、普段はあまり動かないトキが飛んだり池の中を歩いたり餌をつついたりなど、活発なトキの姿が見られます。

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