6.悠久山公園・蒼柴神社 | QR Translator



6.悠久山公園・蒼柴神社


【©入】春_春にたどり着いた場所.jpg

悠久山公園

郷土史料館、蒼柴神社(あおしじんじゃ)と一帯をなし、「お山」の呼び名で親しまれています。公園のルーツは江戸時代まで遡り、長岡藩三代目藩主牧野忠辰(ただとき)が佐渡の杉苗をはじめ、松や桜など植えて育てたのが始まりと言われ、大正6年(1917)の長岡開府300年記念に公園化が決定、大正8年(1919)に令終会(宝田石油社長・山田又七ら60歳以上の市民有志)の手で完成しました。公園の総工費は、当時の金額で約54,000円で、完成後、市に寄贈されました。
総面積32.3ヘクタール(東京ドーム約7個分)のこの公園は、桜をはじめツツジ、ショウブ、紅葉、雪景色と、四季を通じて市民の憩いの場となっています。泉翠池(せんすいいけ)を中心に広がる散策路では植物や昆虫、野鳥などの自然観察を楽しむことができます。

〈令終会〉(れいしゅうかい)
◎大正5年(1916)、「60歳以上の人だけで、長岡の公共のために何かできないものか」と、宝田石油(のちに日本石油と合併)前社長・山田又七ら市の有力者が集まって会が結成された。会の名前は「終わりを全うする」という意味を持ち、「我々はやがて死を迎えるであろうが、生まれ育った長岡の次なる世代のために、何か役立つものを残そうではないか」という思いから付けられました。

〈悠久山小動物園〉
◎約30頭のニホンサルが集団生活を送るサル山を中心に、ツキノワグマ、クジャク、アライグマ、ウサギ、キジ、クロトキなどが飼育されています。
 ●開園時間:8:30~17:00(年中無休・入園無料)
 ●問合せ先:0258-37-6385



蒼柴神社(あおしじんじゃ)


天明元(1781)年に建立された権現造りの神社です。日光東照宮を模したつくりで、完成までに12年が費やされました。蒼柴神社の祭神は、三代藩主の牧野忠辰(まきのただとき)と忠辰が崇拝した事代主命(ことしろぬしのみこと※「古事記」に出てくる神で「えびすさま」として知られる)です。北越戊辰戦争と長岡空襲の二度の戦火から免れたこの神社には、牧野家にまつわる貴重な文化財などが数多く保管されており、本殿はその荘厳な姿を当時のままに今に伝えています。


トップページへ