②横浜港の建築物とクイーンの塔
横浜税関本関庁舎は、「横浜市認定歴史的建造物(近代建築)」として、2001年に認定を受けています。
【沿革】
1859年:
神奈川運上所の設置(横浜税関の前身)
1885年:
幾度かの改称・移転を経て、木骨煉瓦造の二代目庁舎が完成
1923年:
関東大震災により二代目庁舎が焼失
1934年:
鉄骨鉄筋コンクリート造の三代目庁舎が完成
1945年:
第二次世界大戦終戦、連合国軍総司令部(GHQ)が本関庁舎を接収(1953年まで)
2003年:
歴史的建造物の大半を残した改修工事により現在の庁舎が完成
庁舎の変遷
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【建築物の価値】
現存する昭和初期の官庁建築を代表するもので、建築家 下元(しももと) 連(むらじ)率いる大蔵省営繕管財局の設計によるもの。わが国では珍しいイスラム風のドーム型意匠(塔)、西洋風の細部意匠(玄関廻り)、和風の意匠(内部)と様々な造形が併存したユニークなスタイルとなっています。
庁舎の外観と内観
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【庁舎見学会のご案内】
横浜税関では、「クイーンの塔」で親しまれている本関庁舎の一部を公開するイベントを定期的に開催しています。神奈川県庁の「キングの塔」、横浜市開港記念会館の「ジャックの塔」とともに「横浜三塔」と呼ばれ、観光スポットとなっています。
次の公開日にも、是非、お越しください。